Jul
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答は、たぶん後者だろう。私は、不況が長期化した1990年代から供給能力が劣化し、潜在成長率の水準そのものが低下していると考えている。
日本は、①輸出型の製造業と②それ以外の産業の間に分断があるいびつな“2部門経済”だ。輸出型の製造業とは、トヨタでありキヤノンでありパナソニックであって、日本の国際競争力の高さを象徴する企業群だ。それ以外の産業とは、国内向けの製造業、およびサービス産業であり、ほとんどの中小企業が該当する。農林水産業も含まれる。
この2部門は、ともに不振に陥っているが、それぞれ原因が違う。
輸出型の製造業は、依然として高い供給能力、もの作り能力を維持している。だが、グローバルインバランス(国際的な経常収支の不均衡)の解消が急速に進むことで、世界中が不況に陥り、需要が一気に落ちた。輸出中心の売上高は激減し、大幅な生産調整に入った。
一方、それ以外の産業は、そもそも供給サイドに大きな問題がある。30年近くの長きに渡って、いっこうに労働生産性が向上していない。潜在成長率自体がゼロかマイナスになってしまっているのではないか。こうした停滞は、5年、10年の期間に起こった問題ではない。
2部門経済なのだから、原因はひとくくりにできないし、解決策も違う。
「わたしたちが不況の原因を正確に診断できないのはなぜか」~池尾和人・慶応大学教授に聞く(下) | 辻広雅文 プリズム+one | ダイヤモンド・オンライン
2部門経済なのだから、原因はひとくくりにできないし、解決策も違う