Jul
30
―原始ケインズ主義者と原始古典学派がいまだに対立している日本は、世界の経済思潮に大きく立ち遅れているということか。
そうだ。問題は、そうした古い発想では、不況の本当の原因を突き止められないことにある。いかなるコーディネーションの失敗で不況に至ったのかを正確に診断しなければ、対処方法を間違ってしまう。
前述したように、サプライサイド、もの作り能力が維持されている場合は、ポテンシャリテイが堅持されているのだから、政府が需要喚起策を行えばよい。そうではなくて、70年代の米国のようにもの作り能力、供給能力が劣化している場合は、潜在成長率が低下しているのだから、政府が需要を喚起しても、いたずらに財政赤字が拡大するだけで何ら効果はない。どちらも不況だが、原因は違う。その正確な診断が、原始ケインジアンがはびこる日本ではできないことこそが問題だ。
「政治家・官僚・ジャーナリストが囚われている“古い経済思想”とは何か」~池尾和人・慶大教授に聞く(上) | 辻広雅文 プリズム+one | ダイヤモンド・オンライン
いかなるコーディネーションの失敗で不況に至ったのかを正確に診断しなければ、対処方法を間違ってしまう