OTK's Memo

Nov 20

ギトリス そうだね。考えなくなっている。とても危険なことだと思う。情報が多すぎると、かえってゼロに近づいてしまう。「情報」は「経験」と言い直してもいいね。経験が多すぎると、かえって1つも経験しなかったのに似てきてしまう・・・これに関連してね、確かアルベルト・アインシュタインが、日本について面白いことを書いていた。

木野 何を書いていたんですか?

ギトリス 表層的な経験が多くなりすぎて「裏切り(betray)」が起きてしまう、ということ。

―― 「裏切り」ですか?

ギトリス 個人が内的なパーソナリティーを裏切ってしまう。

―― あ・・・なるほど。

ギトリス 自分が自分自身を裏切ってしまう社会。今、世界中で、多くの政府が、市民に情報の「爆撃」を加えているね。

―― それは言いえて妙ですね。以前なら「疎外」という言葉を使ったかもしれません。ロシア革命の混乱の中、イスラエルに移住されたご両親から生まれたあなたから、そのように伺うと、大変感銘深いです。

ギトリス 21世紀の今日、人々は「あらゆる種類の沈黙」を聞くこと、立ち止まって思考することを止めつつある。これはとても危険なことだ。そんな中でアインシュタインは、日本という国には、聴くべき沈黙の核がたくさん残っている、と書いていたんだ。

―― いやぁ、それはアインシュタインが日本にやってきた1920年代のことでしょう。今、日本に住んでいる立場からは、とてもそうとは言えないと思いますよ。

ギトリス 確かに都会ではそうかもしれないね。僕もパリでの生活では、テクノロジー化で内面の自由がとても狭められているのを痛感しているよ。でも僕の目から見ると、今でも日本の文化や生活の中に、静かに自分自身の内面を振り返る場所や時間が残されていると思うんだ。

木野 先生にそう思っていただけると、とても嬉しいですね。

―― 確かに、黙想とか沈思黙考、反省とか、あるいは座禅を組む、なんて言うことが、自然に受け入れられている部分が、ほかの先進国と別の形で残っているのかもしれません。

ギトリス そういう内面の声を聴く「沈黙の核」みたいなものが、日本にはある。内なる魂の声を聴く自由が、この国にはあると思う。それが好きだから、僕は何度も繰り返し日本にやってくる・・・そういう意味では内面の自由、沈黙を聴き、自分自身の内なる声を聞く「自由」を、一番強く感じるのはアフリカだね。

内なる魂の声を聴く自由を!:日経ビジネスオンライン

伊東 乾
イヴリー・ギトリス氏
イスラエルのバイオリニスト。
木野 雅之(きの・まさゆき)氏
1963年東京都生まれ。日比野愛次、篠崎功子、西川重三にバイオリンを学ぶ。


特にここで指摘できるのは2点ある。

 1つは、ボランティアゆえの解放感。

 ボランティアと思うと、つい、参加する側も気がゆるんでしまって、好き放題やれると思ってしまう。相手からお金をもらっているわけでもないし、自分たちがやりたいことをやろう、と。

 でも、プロボノという言葉の語源は、ProはFor、BonoはGood。つまり、「善のために」というのがプロボノの意味であって「自分のために」ではないのだ。

 もう1つは、クライアントの履き違えである。

 会社としてプロボノを推進しようと思うときに、本来、支援先のNPOこそがクライアントという位置づけに該当するはずだ。ところが、いつの間にかNPOがクライアントであることが忘れられ、むしろ会社内部の上下関係が影響し、上司が付けた注文を優先してしまうということが起きた。「お金をもらっていない」ということが、相手に対する緊張感を容易に失わせてしまいかねないことを如実に表す事例だった。

 だが、もう一度プロボノの定義を振り返ってみよう。

 それは、「仕事を通じて培ったスキルを社会貢献に活かす」ということ。お金を払う相手ではなくとも、仕事と同様の確実なプロセスを心がけていれば、このようなことにはならなかったはずだ。

ドラッカーも言っていた。「不足しているのはアイデアではなく・・・」:日経ビジネスオンライン

嵯峨 生馬
相手からお金をもらっているわけでもないし、自分たちがやりたいことをやろう
お金をもらっていない」ということが、相手に対する緊張感を容易に失わせてしまいかねない


Oct 15
第14回 「R&Rと期待値の設定」~認識のズレを潰しこみ期待値を再設定する~:ITpro

「責任者(Accountable)」
「担当者(Responsible)」
「意見を聞く人(Consulted)」
「情報共有すべき人(Informed)」

第14回 「R&Rと期待値の設定」~認識のズレを潰しこみ期待値を再設定する~:ITpro

「責任者(Accountable)」
「担当者(Responsible)」
「意見を聞く人(Consulted)」
「情報共有すべき人(Informed)」


ここからは役割と責任を明確にするためのツールとして、RACIチャートをご紹介します。RACIチャートとは、作業ごとの役割を明記した表のことです。役割には「責任者(Accountable)」「担当者(Responsible)」「意見を聞く人(Consulted)」「情報共有すべき人(Informed)」があります。各役割の頭文字をとってRACIチャートと呼びます(表)。

[画像のクリックで拡大表示]

 RACIチャートを使えば、各作業について責任者と担当者、意見を聞く人、情報共有すべき人を明確にすることができます。プロジェクト初期段階だけでなく、プロジェクト中に、必要に応じてR&R、期待値の設定を再確認するために利用します。

 RACIチャートを使うメリットは大きく二つあります。一つは責任の所在が明確になることです。複数メンバーで実施する作業の場合、往々にして最終的な責任を持つ人が誰なのか曖昧になりがちです。そのような場合、責任者と担当者を明確に区別すれば、曖昧さを排除でき、責任者の自覚を促すことができます。もう一つのメリットは、確認漏れの防止です。自分が行っている作業は、誰の情報を必要とし、誰の確認を必要としているかが意識できます。

第14回 「R&Rと期待値の設定」~認識のズレを潰しこみ期待値を再設定する~:ITpro

RACIチャート


“だが、ひたすら磨き続ければ良い品になる、というわけではなかった。容器の内側も外側と同じように磨いたところ、滑らか過ぎて逆にビールの泡が消えてしまったのだ。きめ細かな泡が長持ちする最適な磨き具合を見つけるまで、3カ月以上、試作を続けた。そし、中底に同心円状の微細な線を入れるように磨くことなどで、泡を長持ちさせることに成功した。”

日本の技が生んだ宝物 奇跡の職人、奇跡の品〈モノ 編〉 - L-Cruise - 日経トレンディネット

「磨き屋シンジケート」のサイトでの直販のみ。今秋以降に予約を再開する予定。


Oct 14

99年にはブータン研究センターが設立され、具体的な研究がスタートしている。とりあえずブータンの国内で通用する指標を目指して、「幸福(happiness)」という概念を以下の9つの要素に分解することを検討中と伝えられる。

1. Living standard(基本的な生活)
2. Cultural diversity(文化の多様性)
3. Emotional well being(感情の豊かさ)
4. Health(健康)
5. Education(教育)
6. Time use(時間の使い方)
7. Eco-system(自然環境)
8. Community vitality(コミュニティの活力)

bp special ECOマネジメント/コラム

伊藤洋一の『BRICsの衝撃』


70年代にブータンは「開発は国民を中心として行われるべき」と決め、「GNH」を同国の開発哲学とした。この考え方の下に

1. 持続可能で公平な社会発展・経済開発
2. 無形・有形の文化遺産の保護と伝統文化の継承・振興
3. 豊かな自然環境の保全と持続可能な利用
4. 国王を中心とする政府による良い統治

 という基本方針を決めた。この方針は今でも変わっていない。

bp special ECOマネジメント/コラム

伊藤洋一の『BRICsの衝撃』


“何もない岩礁都市であるヴェニスは、外からヒト・モノ・カネが流入してこそ栄えます。「プラスサム」を生み出す投資としての金融は推奨されるべきだし、金持ちと貧乏人とを一方的に区分けし続ける「ゼロサム」型の富の偏在を生み出すハゲタカ金融は、どのような「徳性令」を使っても解体してしまう。そんな観点からは極めて原理的な「ヴェニスの商人たち」のタクマシサが描かれているようにも見えるわけです。”

「ヴェニスの商人」の金融論:日経ビジネスオンライン

伊東 乾
「プラスサム」を生み出す投資としての金融
「ゼロサム」型の富の偏在を生み出すハゲタカ金融


Oct 7

政治学者の方がよく言うのですが、政策目標を掲げる場合にやたらに数字目標を挙げるのは、政治目標を実行する意思が弱い時なのです。つまり本当にその目標を実行するための決意を政治家が持っているならば、いちいち、細かい数字にまでコミットする必要はない。ところが、本当にやる気があるのかどうか、リーダーの意志自体に不確かな点がある場合には、細かい数字まで出して政策目標にコミットしなければいけない。

 例えばユーロ圏でも、マーストリヒト条約で財政赤字がGDPの60%を超えたらいけないということが決められていますが、これはメンバー国のコミットメントに疑いがあるからです。もしメンバー国が財政運営は健全にやります、ということを一言、言えばそれで信頼されるようならば、60%といった具体的数字にコミットする必要性はないわけです。

 日本の場合、政治家の考え方に一貫性がなく、しかもいまはリーダーシップが弱い。だから消費税を4年間は上げないなどといった議論が先行する。経済状況も、財政状況も急激に変化するのだから、こんなコミットメントは百害あって一利なしです。数字の前に哲学を論じるべきなのに、それをしない。

手足を縛るマニフェストという“弊害”:日経ビジネスオンライン

小峰隆夫 竹森俊平
本当にその目標を実行するための決意を政治家が持っているならば、いちいち、細かい数字にまでコミットする必要はない

このあたりの考え方はうまく使わないといけない。優等生タイプへの反撃材料


竹森 まったくその通りで、むしろ私は「輸出」を「外需」と捉えることにしています。他方で、名目で見た「輸出-輸入」は「外需」というより、「貯蓄・投資ギャップ」と呼ぶべきだと思っています。

小峰 そうですね。

竹森 そう考えると、混乱した議論がいくらか整理できます。例えば「前川リポート」は「輸出-輸入」の意味での外需のGDP(国内総生産)に対する比を減らせという提案です。つまり「貯蓄・投資ギャップ」の縮小を指しているわけですから、解決のためには貯蓄を減らして、投資を増やす必要があり、そのための政策を考えるべきなわけです。

 私は「前川リポート」の主張のように、当時の日本がこのギャップを解消すべきだったとは考えません。現時点についてもそうです。しかし、百歩譲ってたとえこれを解消する必要があると認めたとしても、それは貯蓄・投資の関係のリバランスによって解消すべきことで、医療のような特定の産業の育成を議論すること自体が的外れなのです。

 当然のことですが、今回対談したアジア開発銀行総裁の黒田東彦さんは、中国の「輸出―輸入」が過剰であるという問題を、「貯蓄・投資ギャップ」の問題と正しく捉えておられました。

 最近よく議論されている国際的なグローバルインバランスの問題も、やはり貯蓄と投資のバランスの問題です。したがって、どうやってアジアの貯蓄超過を減らして、米国の投資超過を減らすのか。それを考えなければなりません。

「外需依存から内需主導」に潜む混乱:日経ビジネスオンライン

小峰隆夫 竹森俊平
名目で見た「輸出-輸入」は「外需」というより、「貯蓄・投資ギャップ」と呼ぶべき
この考え方はそのとおりなんだけど、新鮮


Oct 3

脱常識の世界史

人類の歴史は、究極的に人口とエネルギー源という、2つの要素の変動に駆動されているのではないか。産業革命も、その後の経済成長・変動も、戦争や革命や自爆テロも、人口とエネルギー源の量的・質的変動の観点から見てみると、通常学校で習ったり、新聞・テレビ等で解説されたりする姿と随分と違って見える。人口動態とエネルギー源の変遷が、どのように世界史の動きに絡んでいるのか。これは新たな視点の文明理解、歴史解釈であり、地球環境問題が深刻化している現在、一石を投じる意味があるものと確信している。

⇒ 記事一覧

“草食男子” が産業革命を起こした?:日経ビジネスオンライン

人口とエネルギーが人類の歴史のキーという考え方は近い。でも僕の感覚としてはテクノロジーとエネルギーの結果が人口として出てくるんじゃないのかな。


どんな社会システム、ビジネスモデルでも、今のもの、現状の仕組みやビジネスモデルが最高だと思っているとしたら、それは思い込みシンドロームに入っているのかもしれない。

 イノベーションを成功させ新しい活力を獲得するには、思い込みはブレーキになる。

 思い込みかもしれないと疑って、新しい可能性を考え続けることが大切だ。思い込みから脱却し、新しい可能性を追い求める人が増えれば日本は成長し続けるだろう。地球を持続可能にすることにも成功するだろう。

 「グーグルには勝てません」というのも単なる思い込みかもしれないのだ。思い込みをやめて、挑戦し、もっと強くなろう。

「思い込み」に安住する怖さ:日経ビジネスオンライン

宮田 秀明
これも価値観の問題が絡んでいる


アタリ氏の答えは明瞭。「悪魔はパラサイトのようにまた現れる。銀行はあくまで金融サービスを提供するもの。投機業務は禁止すべき。むしろ保険業のようなリスク回避領域でその知恵を使ってほしい」。“インサイダー情報”の偏りから富の偏在が生まれるのだから、投機業務を規制すべし、それが氏の主張である。
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 経済は自由主義でいいのか? 彼はこう問いかける。

 過去1000年、人類は個人の自由を大切にしてきた。市場自由主義は、商人に地球上どこでも商売する自由を与える。株主から資本を集め、金融投資を行い、従業員のリストラまで自由に行う。

 一方、政治の自由主義は、国という場所に限定されている。だから国と国、国と個人や法人がチグハグに行動する矛盾が生じる。石油や水という資源、温暖化ガスや気候変動への対処が、国同士の綱引きでまとまらないのを見れば明白である。

 自由主義は、行き過ぎると自殺行為になる時もある。だからこそ、金融危機の実行犯を糾弾する“階級闘争”をするのではなく、再び過ちを起こさない“世界統治”のルール作りが必要になってくる。
友愛主義で乗り越えよう

 その起点となるのが“友愛主義”である。「他人の幸福や利益を目的として行動する労働だけが、富を得ることを正当化できる」(『金融危機後の世界』)友愛主義でインサイダーの欲望を制御しよう。

 他者の幸福を増やす仕事とは芸術。とりわけ音楽は国境がない「世界最初のグローバルアート」とアタリ氏は主張する。講演会場で見かけたもう1人の著名人、サンプラザ中野さんはミュージシャンとしてどう感じただろうか?

Business Media 誠:郷好文の“うふふ”マーケティング:金融危機を乗り越えるカギは友愛主義だ――アタリ史観とは? (1/3)

ジャック・アタリ
『金融危機後の世界』
『21世紀の歴史――未来の人類から見た世界』
やはり自由主義市場経済の価値観が問題なのだろう
投機の規制は大切だろうね


Oct 2

河本:加えて“飽きること”も重要です。スポーツの練習や仕事をものすごくがんばっても、記録や能力の伸びない人がいますよね。そういう人には飽きる力がないのです。

――意味のない努力だというわけですか?

河本:コツコツやりさえすれば評価されてしまうのは、飽きることに含まれている重要さを掴みきれていないからだと思います。ただひたすら行うことに価値を置いていたら、いつまで経っても飽きることができない。そこで得られるのは、「私はがんばった」という自己満足だけです。

 飽きるからこそ、まだ感じ取れていない何かを感じることができる。それが上達するということでしょう。

――自分が行っていることにただ甘んじるのでなく、飽きながらも上達していくには、何に気をつければいいのでしょうか?

河本:たとえば階段の上り下りにしても、歩幅や足もとへの視線を変えれば、うまく使えていない能力が何であるかが感じ取れます。

 重要なことは、それを頭で考えてわかったつもりになってはいけないということです。意識してしまっては、意識で縛っている程度の動きしかできない。わかったような説明をした途端、本当に起きていることとは違うものとして取り違えてしまう。

 トレーニングの段階では意識して獲得する必要があります。しかし、その意識を消さないかぎり、体は自由に動けない。

 意識からすると、運動とは常に謎のものです。謎だから感じ取ったものをわかったつもりにしてはいけないのです。

「継続は力」が「飽きる力」を失わせる:日経ビジネスオンライン

河本英夫(かわもと・ひでお)
飽きるからこそ、まだ感じ取れていない何かを感じることができる。それが上達するということでしょう。


河本:私たちの生きている空間は3次元です。しかし、私たち人間をはじめとした生命体は3.12のような端数のある次元の存在とされています。ぴったり収まるはずのない次元で生きるように言われているから、力が出ないようにさせられているわけです。

 3.12次元が3次元に収められると歪みが生じますから、それを解除するようにすれば力の出方が変わるはずです。そのとき事実を説明するのではなく、どのようなものでもよいので具体的な行為を指定するのです。

――秩序だった言葉は一見正確なようでいて、生命体の端数という可能性の能力を見落とすことになるわけですね。存分に能力を発揮するにはどうすればいいでしょうか?

河本:身体の可能性を自己発見していくには、自分の中にこれまでなかった感覚をいかに感じられるかが重要です。

 たとえば、砂浜を裸足で歩くときに味わうさまざまな感じは足にとって重要な触覚です。都会暮らしではなかなか経験できません。現代の文明下では、本来もっている能力を活用できている人間はごくわずかといえます。そのことに気づくことがまず大事です。

「継続は力」が「飽きる力」を失わせる:日経ビジネスオンライン

河本英夫(かわもと・ひでお)
自分の中にこれまでなかった感覚をいかに感じられるかが重要です。


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